2013年4月8日月曜日

売れるための差別化

今日は差別化製品について、お話します。

製造業のあるクライアント先で事業戦略を検討しているのですが、差別化製品とは何かで議論になりました。

新しい機能を付加する、仕様をアップする、もしくは他社が追従できない価格で勝負する等の視点が出ましたが、本当にこの差別化視点で製品が売れるのでしょうか。

このクライアント先は、今まで、この対応で差別化できていましたが、中国、台湾、韓国勢の追従が激しく、すぐコピーされる、価格で負ける等で差別化の効果が出せないで悩んでいます。


大手家電メーカーのソニー、パナソニック、シャープが液晶、プラズマテレビで海外勢にまけて、大きな赤字をだしたのも、この戦略をとっていたからだと思います。

売切製品では製品だけの性能、価格の勝負になり、顧客を囲い込めません。

アップルのiphoneは、ユーザーの好みでダウンロードできるアプリケーション、iクラウドのようなネットワークで、ハードだけではなく、周辺のコンテンツ、ネットワークサービスで差別化する戦略で顧客を囲い込んでいます。

右肩上がりの市場では、ハードの製品のみで差別化ができましたが、現状の物あまりの状況ではハード以外の顧客が製品を使用する状況に合わせて、サポートができるソフトの世界で差別化をする必要があると思います。

物づくりを得意としてきた日本の製造業は売切製品のハードの世界の差別化から、製品を使用する段階でのソフトの世界(例:開発段階でのエンジアリングサービス、製品のアフターサービス等)を組み合わせて、差別化をしないとグローバルな市場で生き残れないのではないかと非常に危機感をもっています。

差別化製品とは何か、是非、皆さんも考えてみてください。

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